当院の特色
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CAT療法

 
 犬  種 : ビーグル
 年  齢 : 10歳
 性  別 : 雄
 体  重 : 8kg (標準体格)

 健康診断の時に、お腹の触診で、固い腫瘤がみつかりました。そこで、検査を行ったところ、脾臓に腫瘤が形成されている事が、わかりました。  この時点で、元気、食欲旺盛で症状はありませんでした。
 

 

  1. 検 査
    検査を行ったところ、脾臓に腫瘤が形成されている事が、わかりました。
  2. 診 断
    麻酔をかけて、開腹手術を行い、脾臓を摘出しました。病理検査の結果、「脾臓の起源不明の肉腫」と診断されました。

    脾臓の起源不明の肉腫とは・・・
     脾臓に出来る悪性の腫瘍です。 診断された場合には、約半数がカ月で亡くなると言われます。 また、病理診断で3段階にグレード分けされ、グレード3(最も悪性)であれば、7割が1年以内に亡くなると言われています。 抗癌剤など効果的な治療が確立されていません。

    そこで、CAT療法を行うことにしました。
  3. 治 療

    CAT療法
     ●血液を約12ml採取し、2週間培養する。
     ●2週間後に、培養したリンパ球を血管から体に戻す。
      以上の治療を、2週間ごと、月2回行う。

     CAT療法治療中、副作用はみられず、元気に食欲も旺盛でした。 定期的に、転移がみられてこないか、チェックしていましたが、途中で肝臓への転移が見つかり、最終的には、肺と腎臓への転移も起こりました。 最初に診察を行ってから、572日(約1年半)で亡くなりました。

  4. まとめ
     ●いろいろな報告に比べても、有効な効果がみられた。
     ●副作用はなかった。
     ●元気で、食欲旺盛な期間が長かった。

     このCAT療法は、必ず全ての腫瘍に有効ということではありませんが、 あくまで1例でありますが、CAT療法が持つ利点が示されました。 もちろんこれ以外でも、有効な治療例はあります。 今後も、紹介していく予定です。