診療案内

【泌尿器科のご案内

 泌尿器科は、腎臓、尿管、膀胱、尿道、前立腺などの疾患が対象となります。泌尿器疾患の症状というと、一般的には、多尿、頻尿、残尿感、血尿、匂いのきつい尿、尿漏れなどがあげられます。しかし同じ症状でも、じつは内分泌疾患や子宮疾患、神経疾患、血液疾患だった、ということもよくあります。また一見して泌尿器症状ではなさそうな、背中を痛がる、元気がない、吐き気がある、痩せてきた、便秘気味だ、などの症状の原因が泌尿器疾患であることも多く見受けられます。これらを的確に診断するための検査として、必須となるのが尿検査で、さらに血液検査、X線検査、超音波検査などを必要に応じて行います。これらによって診断がつかない場合には尿路造影やCT検査などを行う場合もあります。 尿検査は、自宅での自然排尿での採尿が最も動物に負担なく行えますが、病院で特殊な方法での採尿が必要な場合もありますので、まずはお電話等で適切な採尿方法をご相談ください。

泌尿器科で診る主な疾患

犬の膀胱炎

 急性単純性膀胱炎は犬の泌尿器疾患の中で最も一般的です。主に頻尿、血尿、匂いのきつい尿などの症状が起こります。ほとんどが細菌感染によるもので、抗菌薬により治療します。

犬の前立腺疾患

 良性前立腺過形成は、高齢の未去勢雄で精巣ホルモンのアンバランスなどにより起こる前立腺の肥大であり、これ自体が大きな問題を起こすことは稀です。 前立腺炎は、前立腺が細菌感染などにより炎症を起こした状態で、泌尿器症状のほかに発熱、食欲不振、下痢、背中の痛みなどの症状が現れ、重篤な状態になることも多い疾患です。また、炎症によりさらに肥大した前立腺は、直腸や尿道を圧迫して排便困難、排尿困難を起こすこともあります。前立腺炎は良性前立腺過形成をもつ子に合併しやすい疾患です。

泌尿器の腫瘍

 泌尿器にも腫瘍が発生します。代表的なものは、膀胱の移行上皮癌、平滑筋腫、腎臓の腎細胞がん、リンパ腫などがあります。腫瘍も、初期は全く症状がでない場合や、膀胱炎などと同じ症状で始まることが多く、特に高齢の場合は軽い症状であってもきちんと検査を受けましょう。

猫の下部尿路疾患

 猫ちゃんの膀胱や尿道のトラブルをまとめてこう呼びます。猫ちゃんはとても膀胱炎になりやすく、その多くが特発性膀胱炎といわれる、はっきりとした原因がなく、ストレスなどの様々な原因で起こると言われるタイプのものです。これは治療がうまくいかずに長期化することもあります。また雄猫では、尿中の不純物が尿道につまり、おしっこが出なくなる尿道閉塞が問題となります。尿道閉塞は、急性腎不全や膀胱破裂などのリスクがある緊急疾患となります。特に男の子で、尿がぽたぽたしか出ない、トイレに頻繁に行く、トイレの時間が長い、粗相をしているなどがあれば、様子を見ずに早めに受診しましょう。