リハビリテーションチーム
動物の理学療法(リハビリテーション)について
動物の理学療法(リハビリテーション)は人の理学療法が行われた1912年と同じくしてカイロプラクティック治療の学校内に動物病院を併設してはじめられました。
その後、1967年に馬の理学療法の本が出版され、1978年にはAnn Downer, 理学療法士による動物のための理学療法テクニックが提唱されましたが、本格的に動物リハビリテーションという治療分野が確立されたのは、約20年前でまだ新しい分野です。
現在、米国においても29校の獣医科大学校でもリハビリ科の教育コースがあるのは4校だけであり今後、動物医療分野ではまだまだ発展すると考えられています。
なぜ動物リハビリテーションが重要なのか?
動物も人と同様に多くの原因で起こる骨折、筋肉、じん帯や関節の問題や神経の病気が生じて、その結果いろんな運動の障害が発生します。
その為に日々の生活のなかで歩行などができなくなると、いつも楽しみにしている散歩や遊びの行動に制限が加わり生活の質が落ち最悪、寝たきりの状態やそのことで起こる床ずれ等の問題が出てきます。
リハビリテーションは障害のある場所の痛みを緩和し回復速度を速め、運動能力と運動の質を高めて、これらの問題ができるだけ起こらないように予防し改善して元気な時のように生活できるように支えるのが目的です。
このことは動物と家族に元気と喜びの精神的効果も与えることができて、絆をさらに深める効果も出てきます。動物は与えられた状況の中で文句も言わず、それを受け入れ強く生きようとします。しかし、家族が手を差し伸べてその問題を改善、解決することがう少しでも可能であれば毎日がしあわせに楽しく生活できるのです。
動物の理学リハビリテーションは、なぜ行うのか?
1.目的には
- 痛みを和らげる
- 筋力を向上させる
- 筋や腱の萎縮を抑える
- 腫れを和らげる
- 組織の治癒や失った組織の再形成を早める
- 日常生活の活動の機能と自立の向上
などがあり、あらゆる年齢と動物の健康と生活の質を上げて、維持する事なのです。
2.対象疾患は
2つの疾患が、主な対象となります。
- 神経学的疾患(頚・胸・腰椎症、椎間板ヘルニアなど)
- 整形学的疾患(骨折、変性性関節症、膝蓋骨脱臼、十字靭帯断裂症など)
3.治療方法は
- 治療運動:可動域運動、エアロビンクス体操、歩行訓練、水中療法、筋力トレーニング、バランス運動
- 用手療法技術:関節モビライゼーション、関節マニュピレーション、マッサージ、瘢痕組織の再生
- 創傷管理:包帯、局所療法、創傷療法、モダリティ、酸素療法
- 気道クリアランス技術:体位ドレナージ、振動法、ゆすり法
- 電気療法:電気刺激、レーザー―光線
- 熱療法:表面の加熱療法および寒冷療法、ジアテルミー療法や超音波療法を含む深部の加熱療法
担当者紹介
獣医師:森 尚志(テネシー州立大学公認CCRP)、中田 文恵
看護師:木原 淳子 、西村 有美子
