「うちの子」を病気から守るため、きちんとワクチンをしましょう
ワクチンってなに?
仔犬・仔猫は、お母さんからの初乳によって移行抗体(病気に対する抵抗力)をもっています。しかし生後2~3ヶ月になると抵抗力が弱くなってしまいます。
感染症の中には亡くなってしまう病気もあるので、この時期にワクチンを打って抵抗力をつけていかなければいけません。もともと持っていた抵抗力とぶつかってしまうため、2~3回に分けて打っていきましょう。ワクチン接種が終わったら念願の公園デビューもすぐそこです。
ワクチンって打っても大丈夫?
動物用のワクチンは、基本的には人のワクチンの仕組みと変わりません。私たちもワクチンを打った後、少し熱っぽくなったり体がだるくなったりするように、ワンちゃん・ネコちゃんも一時的に元気がなくなり、もどしてしまったり、顔が腫れる場合もあります。また、何万頭に一頭の確率でナフィラキシーショックを起こしてしまうことがあります。
ですから、ワクチンを打つ場合は必ず体調が万全のときに連れてきてあげてください。打った後も安静にすることが大切です。副作用は打った直後から数時間で見られますので、もし変わった様子があればご相談ください。
ワンちゃんのワクチン
いつ接種すればいいの?
当院では3回の接種をおすすめしています。
6~8週、9~11週、12~14週齢にそれぞれ1回ずつワクチンを打つことで、ワクチンの効果が増幅されますので、しっかりと抵抗力をつけてあげましょう。
また、抵抗力は少しずつ落ちてきてしまうので、あとは1年に1回追加接種が必要です。
どんな病気がふせげるの?
●ジステンパー
はしかに似た、ウィルスからかかる病気で、目やに、鼻水のような症状から始まり、嘔吐や下痢を引き起こしてしまいます。
この病気で一番怖いのは、脳に炎症を起こしてしまうことで、かかってしまうとほとんどのワンちゃんが亡くなってしまいます。
もし、一命をとりとめても、上手く歩けなくなるなどの神経症状の後遺症が残ってしまいます。
●パルボウイルス
とても感染力が強く、病気にかかっている他のワンちゃんから飼い主さんがウイルスを持ち帰ってしまうこともあります。
真っ赤なトマトケチャップのような下痢をしてしまったり、感染に抵抗する血液の中の白血球が少なくなってしまう病気です。
●コロナウイルス
嘔吐したり、下痢をしてしまったりする病気ですが、パルボウィルスと一緒に感染してしまうことで症状が重篤化します。
腸から栄養が吸収できなくなり、栄養不良になってしまいます。
●パラインフルエンザ
いわゆるケンネルカフと呼ばれる人の百日せきに似た症状を示す病気で、なかなか咳が止まらなくなる病気です。
●アデノウイルス
パラインフルエンザと同じように風邪の症状を示します。
●犬伝染性肝炎
人の伝染性肝炎に似た病気で、肝臓の炎症から下痢を引き起こしたり、高熱を出して突然死に至ることもあります。
●レプストピラ
予防できる種類が3種類ありますが、いずれも肝臓や腎臓に炎症を起こしてしまいます。
野ネズミの尿から移る病気のため、特に山や河原に行くアウトドアなワンちゃんがかかりやすい病気です。
厄介なことにこの病気は人にも感染する「人獣共通感染症(ズーノーシス)」という病気の一種なので、しっかりと予防しておく必要があります。
ネコちゃんのワクチン
いつ接種すればいいの?
当院では2回の接種をおすすめしています。2ヶ月齢と3ヵ月齢の時にそれぞれ1回ずつワクチンを打って抵抗力をつけます。
また、抵抗力は少しずつ落ちてきてしまうので、あとは1年に1回追加接種が必要です。
どんな病気がふせげるの?
ウィルス性鼻気管炎を起こすヘルペスウィルスやカリシウィルスは一緒に感染すると、いわゆる鼻風邪のような症状を示し、口内炎やひどい場合には肺炎を引き起こしてしまいます。
感染力が強いので外に出てしまう猫ちゃんはすぐにかかってしまいます。また、鼻が利かなくなるせいで食欲が落ちることもあります。
汎白血球減少症に感染すると、感染に抵抗する血液の中の白血球が少なくなってしまうため、他の病気に掛かりやすくなってしまいます。嘔吐、下痢などの症状も示し、脱水症状を引き起こし、感染するとほとんどのんネコちゃんが亡くなってしまいます。
その他にも猫白血病ウイルスや猫免疫不全ウイルスなどを予防するワクチンがございます。
フェレットさんのワクチン
いつ接種すればいいの?
当院では2回の接種をおすすめしています。2ヶ月齢と3ヵ月齢の時にそれぞれ1回ずつワクチンを打って抵抗力をつけます。
また、抵抗力は少しずつ落ちてきてしまうので、あとは1年に1回追加接種が必要です。
どんな病気がふせげるの?
●ジステンパー
フェレット用のワクチンはないですが、ワンちゃんと同じウィルスからかかる病気のため仔犬用のワクチンを代わりに接種します。
ジステンバーははしかに似たウィルスからかかる病気で、目やに・鼻水のような症状から始まり、嘔吐、下痢になります。また、足の裏のパッドが硬くなるハードパッドと呼ばれる症状を示します。
この病気で一番怖いのは脳に炎症を起こしてしまうことで、致死率がとても高いです。
