予防医療やオーナー教育も充実しています。|ダクタリ動物病院 京都病院
予防医療のすすめ

獣医学の進歩

最近の獣医学は人の医学と同じように、とても速いスピードですすんでいます。20年前では、血液検査機器やレントゲン機器など、基本的な医療器具でさえ動物用として市販されている物は数える程度のものしかなく、限られていました。その為に人の医療器具を応用して使用していたのが現状でした。

しかしその頃より少しづつ動物専用の機材や薬剤などが開発され、販売されるようになりました。そして、10年ほど前から上記の機材に加え、超音波検査診断装置や血液分析機器、手術機材などの医療機器具が、各メーカーより動物の為に出てきました。今日に至っては、CT,MRI等の高度医療に用いられる器具まで使用されるようになっています。また、この流れと同様に、人の動物に対する考えも大きく変化してきました。

社会の背景

20年以上もっと前から、常に“ペットブーム”という言葉がささやかれ、ペット産業はそれなりに世の中の話題となっていたことは確かにありました。しかし、現在の社会構造の複雑さや人の生き方の多様性から、今ほどに動物の存在が大きくクローズアップされることはなかったと思います。種々の自然現象や社会現象のありかたの中で、動物が人の心に、また日常生活に影響を与えられる割合が大きくなったことがその理由であると考えます。

HABについて

これらのことを示す言葉の一つとして、HAB (HumanAnimal Bond)があります。ヒトと動物の接着、ヒトと動物の絆ということですが、人にとって動物は仲間であり、伴侶であり、相棒なのです。ペットとは呼ばず、コンパニオンアニマル(伴侶動物)と呼んでください。

大きくとらえると、人も動物も地球上に住む同じ動物であるともいえます。そして最近では“自然”も加わり、ヒトと動物、そして自然がHABの基となっているという考え方です。自然環境の問題は地球のいたるところで、異常な現象を起こし、大きな話題となっています。この地球という舟にこの3つが大きく存在することを我々は認識することが必要です。

人も動物も予防医療

健康が、一生の間で重要なことであるといわれるのと同じように、我々と生活を共にする仲間の動物も全く同じことがあてはまります。人の医療が、治療の医学から予防の医学へと変化しているように、また動物の世界でも病気を予防することの大切さが強く述べられています。病気を引き起す前に、病気にならない、病気にまで至らないようにはどうすればよいか?どのようにして生活すればいいか、また病気を重く進行させない為にはどうすればいいのか、ヒトと動物も全く同じ事が言えるのです。そんな動物の健康を維持する、老後まで健康を保ち、一生を終えることが私たち、人の(飼主)の責任なのです。

動物の健康管理

動物が一生涯をとおして、病気にならない方法はただ一つ。“毎日を楽しく過ごし、イイモノを食べて、適正体重で元気に生活すること”なのです。このことは簡単そうではあるのですが、“コツ”を分かっていないと難しいのです。ところが、“コツ”を分かっていれば愛する動物である“わが子”は、動物の本来の持っている生理的な命の限界まで、その歳相応に生きることが出来るのです。例えば、小型犬から中型件なら16歳、大型犬では13歳、猫なら16歳・・・。ただしこれも一生涯で予期できぬ出来事や腫瘍(主に癌)
などが発生すると、残念ですが・・・・。

この子が生まれもって与えられた生理的限界まで、まとっうできるかどうかは、オーナーであるあなた次第なのです。コンパニオンアニマルであるこの子は、自分でその一生を進めないのですから。全てオーナーの心得一つで、一生が選択されるのです。だから、その心得を十分に理解して、実践していただくことがこの子を幸せにする全てとなるわけです。

健康管理心得10か条

  1. 伝染病予防ワクチンを接種すること
  2. 蚊で伝播されるフィラリア症の予防をすること
  3. 栄養バランスを考えた食餌を与えること
  4. 動物が喜ぶ適正なおやつを選ぶこと
  5. 適度な運動と、生活環境を持つこと
  6. 動物病院へ喜んでいきたがる躾を学ぶこと
  7. その子特有の病気を予め知っておくこと
  8. その子に声をかけ、触って、可愛がり、愛すること
  9. あなたが健康で、活動できること
  10. あなたもこの子も気に入った動物病院を見つけておくこと

以上の10か条を心得ておけば、大丈夫です。 これで毎日、楽しく健康に、日常の生活が送れます。動物も人も一緒に。

この10か条の“コツ”は、次回のお話とさせていただきます。