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2021.01.12

新しいカテゴリーを始めます。獣医療用語という話。

ヒトの医療用語とも共通するところは多いのですが、いろんな獣医療用語ってものがあります。

専門用語もいろいろありますが、中には、なかなか面白いものもあります。

大体は見た目にちなんでいて、覚えやすいし、使いやすいものが多いようです。

いろいろ紹介しようと思います。

第1回は「アコーディオンサイン」です。

アコーディオンとは、あの楽器のアコーディオンです。

あの蛇腹のついた、あれです。

 

アコーディオンサインとは、画像診断を行ったときに、

腸が蛇腹のようにうねうねしているように見えるものをそのように呼んでいます。

ひもとかを飲み込んでしまい、腸の途中で片方が詰まってしまい、

そのひもに沿って腸が手繰り寄せられてしまっている状態です。

アコーディオン 1

これはタオルを飲み込んだワンちゃんのCT画像です。

アコーディオン 1 ペイント1

オレンジのギザギザに挟まれたところを見てください。

アコーディオン 1 ペイント2

青の線のところにタオルがひも状になったものが詰まっていて、

その両脇を腸が蛇腹のように寄せられています。

この腸の状態が、アコーディオンサインです。

OIP.jpg

ちなみにこれは緊急疾患であり、

すぐに手術をしないといけません。