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2023.01.09

犬の気管虚脱の症状と原因、治療について|京都市西京区のダクタリ動物病院京都医療センター

京都市西京区、右京区、南区、中京区、向日市、長岡京市、亀岡市 の皆さんこんにちは。ダクタリ動物病院京都医療センターの院長森です。
今回は、 犬の気管虚脱の症状と原因、治療について解説させていただきます。

こんなお悩みはありませんか?

・咳をする

・呼吸をするときにガーガー音が鳴る

・苦しそう

・息をしづらい

 

このような場合、「気管虚脱」の可能性があります。

 

気管虚脱(きかんきょだつ)とは

犬の気管は軟骨と筋肉によって構成されています。その軟骨が弱くなったり、筋肉が伸びてしまったりすることにより、気管がへこんでしまう(=虚脱する)ことを気管虚脱と呼びます。呼吸するときに気管虚脱が起こると咳や異常な呼吸音の原因になります。重症化すると呼吸困難を引き起こすケースもあります。ヨークシャテリア、マルチーズ、トイプードルなどに多い病気ですが、中型犬や大型犬でみられることもあります。

内科治療のみでは完治することは難しい病気ですが、お薬で症状を軽減させることは可能です。重症例では外科治療を選択することもあります。

 

気管虚脱の原因

多くは加齢による変化とされていますが、心疾患、呼吸器疾患、肥満などが関連していることもあります。

 

気管虚脱を適切に治療するためのポイント

他の呼吸器疾患、循環器疾患との鑑別をしっかり行う

咳の原因の精査としてまず胸部レントゲンの撮影が必要ですが、レントゲンだけでは気管虚脱の診断をすることが困難なケースも存在します。

咳や異常呼吸音を引き起こす疾患はさまざまあり、レントゲン検査と症状を照らし合わせ、時にはエコー検査で心疾患の除外を行うことで総合的に診断することが必要です。

適切な治療薬の選択

呼吸困難を引き起こす重症例でなければ、内科治療が推奨されています。気管虚脱の治療薬はさまざまであり、症状を見ながらその子にあった治療薬を選択していく必要があります。また気管の炎症が強い場合は内服薬に加えて吸入薬が必要な場合もあります。

 

 

ダクタリ動物病院京都医療センターでの気管虚脱の治療について

当院では画像検査による診断、他疾患との鑑別をしっかり行ったうえで、内服薬、注射薬、吸入薬など様々な内科治療の中からご家族と相談して治療方針を決めていきます。呼吸困難となる重篤なケースは二次診療をご紹介させていただくこともあります。