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2022.11.15

犬の腸閉塞の症状と原因、治療について|京都市西京区のダクタリ動物病院京都医療センター

京都市西京区、右京区、南区、中京区、向日市、長岡京市、亀岡市 の皆さんこんにちは。ダクタリ動物病院京都医療センターの院長森です。
今回は、 犬の腸閉塞の症状と原因、治療について解説させていただきます。

こんなお悩みはありませんか?

・食欲がない

・食べたものや胃液を吐く

・よだれが出る

・お腹の辺りを触ると嫌がる

・おもちゃやマットなどの異物を誤飲してしまった(よく誤飲する)

 

このような場合、「腸閉塞」を起こしている可能性があります。

 

腸閉塞(ちょうへいそく)とは

何らかの原因で腸が閉塞してしまい、食べたものや消化液が消化管を通らなくなってしまった状態を言います。

 

腸閉塞が起こる原因

閉塞する原因として最も多いのは、おもちゃや日用品などの誤飲です。腸を通過できない大きさのものはもちろん、小さいものであっても大量に飲み込んでしまうと腸閉塞の原因となります。その他、消化管にできる腫瘍が腸閉塞を引き起こすことがあります。

 

 

腸閉塞を適切に治療するポイント

閉塞している原因や場所の診断

腸閉塞の診断方法は様々です。問診や症状から腸閉塞を起こしている可能性がある場合はまずレントゲン検査や超音波検査を行い、異物の有無や消化管の動きを診ていきます。

異物や腫瘍の存在、場所が明らかな場合は異物の除去や消化管腫瘍の治療に進みます。しかし、レントゲン検査や超音波検査で閉塞の原因や場所がわからない場合もあります。その場合は麻酔をかけてCT検査や内視鏡検査を行い、原因を探ります。

また、その他の疾患でも腸閉塞に似ている症状を起こすこともあるため、鑑別診断のため血液検査を行うこともあります。

閉塞している原因の除去

腸閉塞の原因は様々であるため除去の方法もそれによって異なります。異物による腸閉塞の場合は内視鏡が届く範囲で、なおかつ比較的小さいものであれば内視鏡で除去していきます。異物が内視鏡の届かない範囲である、内視鏡でつかめない大きさである場合は、開腹手術で胃や腸を切開して取り除きます。

腸閉塞を起こしている原因が腫瘍であることが疑われる場合は、細胞や組織の一部を採取して検査を行い、腫瘍の診断を行います。腫瘍によって腸が完全に閉塞してしまっている場合、その部分を切り取る手術を行うこともあります。

 

ダクタリ動物病院京都医療センターでの腸閉塞の治療について

当院では、レントゲン検査や超音波検査の他、内視鏡やCT検査を行うことで正確な腸閉塞の診断、場所の特定を行って適切な治療を行うことが可能です。腸閉塞の診断や治療には麻酔や手術が必要なこともあり、不安に思われる患者様も多くいらっしゃいます。当院では麻酔のリスクや体への負担もしっかり評価し、適切な治療を進めていきます。ご心配なことがあればまずご相談ください。