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2023.04.07

猫の乳腺腫瘍の症状と原因、治療について|京都市西京区のダクタリ動物病院京都医療センター

京都市西京区、右京区、南区、中京区、向日市、長岡京市、亀岡市 の皆さんこんにちは。
ダクタリ動物病院京都医療センターの院長森です。
今回は、猫の乳腺腫瘍の症状と原因、治療について解説させていただきます。

こんなお悩みありませんか?

・お腹にしこりがある

・乳首の下にしこりがある

・乳首の周りが硬くなっている

・避妊手術をしていなくて、高齢になってきた

 

このような場合、「乳腺腫瘍」の可能性があります。

 

乳腺腫瘍(にゅうせんしゅよう)とは

乳腺腫瘍とは、乳腺にできる腫瘍全般を指します。乳腺に腫瘍ができた場合、猫ではそのほとんどが悪性、すなわち「がん」だと言われています。猫では、避妊手術を受けていない場合、乳腺腫瘍の発生率が7倍になると言われています。また、1歳齢以下で避妊手術を行うと、乳腺腫瘍の発生リスクは86%低下するとも言われています。乳腺腫瘍と診断されると、治療は外科手術になります。他の腫瘍と同様で、早期発見、早期治療が重要です。

 

乳腺腫瘍が起こる原因

早期に卵巣の摘出を行うことで、乳腺腫瘍になる確率が低下すると言われていることから、卵巣からの分泌されるホルモンの影響があると考えられています。しかし、卵巣摘出を行なっても、乳腺腫瘍になる確率が「ゼロ」になるわけではないため注意が必要です。

 

乳腺腫瘍を適切に治療するためのポイント

乳腺腫瘍を適切に治療するためのポイントは以下の3点です。

 

①正しく乳腺腫瘍の診断ができるか

乳腺腫瘍がある程度の大きさになっていれば、お腹のしこりとして、目で見てわかるようになります。早期に発見するためには、触診が重要になります。ただ、乳腺付近を触るだけでは不十分で、「乳腺腫瘍ができていないだろうか」ということを念頭に、丁寧に触診する必要があります。また、乳腺と思われる場所に、乳腺腫瘍以外の腫瘍が発生することもあるため、病理検査が重要です。

 

②乳腺腫瘍治療において豊富な経験を持っているか

前述しましたが、猫の乳腺腫瘍があれば、悪性と考える必要があります。経過観察せずに、直に外科的摘出を検討するべきです。すでに転移が起こっている場合もあるため、血液検査やレントゲン検査を実施します。

 

③適切な治療への移行

乳腺腫瘍の治療は、外科手術を行い腫瘍を摘出することです。乳腺腫瘍を発見したら、出来るだけ早期に実施することが望まれます。特に猫の場合は、悪性であることを始めから疑い、術式を決める必要があります。

 

ダクタリ動物病院 京都医療センターでの乳腺腫瘍治療について

猫が乳腺腫瘍の場合、必ず外科手術を検討する必要があります。転移の有無や、麻酔への準備として、血液検査やレントゲン検査を早期に実施します。可能な限り早期に、手術の日程を設定します。猫のお腹にしこりを発見したら、出来るだけ早期にご相談ください。