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2023.01.09

猫の鼻炎の症状と原因、治療について|京都市西京区のダクタリ動物病院京都医療センター

京都市西京区、右京区、南区、中京区、向日市、長岡京市、亀岡市 の皆さんこんにちは。ダクタリ動物病院京都医療センターの院長森です。
今回は、猫の鼻炎の症状と原因、治療について解説させていただきます。

こんなお悩みはありませんか?

・くしゃみをする

・鼻水がでる

・鼻血がでる

・鼻がつまったような音がする

・口を開けて呼吸をする

 

このような場合「鼻炎」の可能性があります。

 

鼻炎(びえん)とは

何らかの原因で鼻の中に炎症が起こり、分泌物や膿が蓄積する病気です。鼻水やくしゃみが出るほか、重症化すると蓄膿により呼吸が苦しくなったり、顔が腫れたりすることもあります。においを感じにくくなることで食欲不振になることもあります。そして、重度になってしまうと、鼻の骨が溶けたり、顔が変形したり、脳にまで問題が出たりすることもあります。

 

鼻炎の原因

感染性

ウイルス、細菌、真菌感染が原因で炎症が起こっている状態です。鼻水の細胞診や培養検査などを行うことで診断、治療法の選択をしていきます。気道を通して感染を起こす場合に加え、歯周病がある場合は歯から感染を起こす場合もあります。

猫の場合はヘルペスウイルスを保有していることも多く、鼻炎を繰り返す原因になります。

アレルギー性

環境中のアレルゲンに反応して起こる鼻炎です。確定診断は困難ですが、他の原因を除外することで診断します。

腫瘍性

鼻の中に腫瘍ができ、炎症を起こしている状態です。症状だけでは腫瘍の診断はできないため、レントゲン検査、CT検査、細胞診検査、病理組織検査で診断していきます。

詳細は鼻腔内腫瘍のページをご覧ください。

 

鼻炎を適切に治療するためのポイント

鼻炎の原因の診断をしっかり行う

鼻炎の原因はさまざまあり、症状や鼻水の状態だけでは鑑別が困難な場合もあります。また、上記の原因が混在している場合も少なくありません。猫の症状、年齢、状態に合わせて必要な検査をしっかり行うことで早期の回復につながります。CT検査や病理組織検査など麻酔をかけての検査が必要な場合もあります。

 

ダクタリ動物病院京都医療センターでの鼻炎の治療について

当院では軽度の鼻炎から重度、難治性の鼻炎まで様々な原因を検査し、診断することが可能です。特に重症、難治性の鼻炎の猫の診断にはCT検査が有用であり、猫の症状に合わせてご家族と相談しながら必要な検査を提案致します。内科治療では内服薬の他、吸入薬による治療も行っています。