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2020.09.14

獣医師の教育 その8

「〇〇はどうだった?」

超音波をみる男

診察の相談を受ける場合に、

「主訴(飼い主さんの訴え)から、この検査をして、こう考えるのですが・・・」という流れになる。

 

その時に、

「〇〇はどうだった?」

「〇〇は確認した?」

と、疑う疾患に関しての、稟告の取り方を指摘します。

 

最初のうちは、

「そこは確認していません。」

「聞いていません。」

という返答が返ってくることが多い。

飼い主さんに聞いてくるように指導します。

 

飼い主さんから話を聞き出すことで、診断のヒントを見つけることができる。

 

でも、飼い主さんはこちらが質問するまで、そのことが病気につながる内容なのかを知らないことも多い。

 

同じように、そこを聞いておけば診断の助けになることを新人獣医師が理解していないことも多い。

 

そのようなやり取りをしていると、何を聞くべきかがわかってくる。

慣れてくると、

「〇〇はどうだった?」

に対して、

「○○は、こうでした。」

とすぐに返事が返ってくるようになる。

 

これは成長の証です。